| 「いた車に恋い焦がれて」第2回。 今回はこのMaster X-Lightの工芸的な魅力を掘り下げてみようと思う。
<写真上> ヘッド周りはバイクの顔。 コルナゴ・クローバーに、5色のストライプは世界を制した証。 メッキのラグがうつくしい。 とはいえラグ形状は、たとえばトマシーニのようなひげ飾りはなく、実戦一点張りである。
<写真中> コルナゴのシェルエットに欠かせないストレート・フォーク。 メッキが施されているが、やはりフロントエンドまで骨太なシェルエットである。 フォークの形状には標準的な真ん中あたりからカーブを描く形のほか、先曲げ(下端近くだけ曲がる)、ハイラジアス(全体がゆるやかに曲がる)、そしてこのストレートとある。 変りダネではカーボン加工技術の発達により、波打つS字ベンドなんてのも出てきた。 ストレート・フォークはフレームの性格にも関わるところなので、近日予定の「戦うフレーム編」でも解説したい。
<写真下> トップチューブ左には工房責任者のサインが入る。 このへんは本場ヨーロッパの高級フレームならでは。 |
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