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坂本 トオル さんの日記。(1ページに5件ずつ表示)
お披露目
(この日記を単独表示)
08/01/29 21:53(1201611181)
鉄道模型も他のネタもたまっているが、まずはコルナゴ完成車編から片付けていくことにする。
さて、クロモリ(鉄)・ホリゾンタルといった古典的なシェルエットを持つMaster X-Lightフレーム。
こいつを完成車に仕立てる上で心がけたのが、
「うつくしさ優先」
のひとことである。
一口にうつくしさといっても色々な基準があるわけだが、フレームが古典的である以上は「クラシカルなロードレーサーの味を可能なかぎり残す」ことに、とくに注意をはらった。
まずは前横後ろの三面写真から、パーツアッセンブルの大枠を概説しよう。
うつくしさ優先といっても、やはり実用面との兼ねあいで妥協を余儀なくされた部分もある。
ひとつには乗り手である私が、27インチロードレーサーに乗れる下限の体格であるため、ミニマムサイズのパーツはどのメーカーからも出ているわけではないということ。
この制約には、かつて本気走りしていたころも散々悩まされた。
もうひとつは、やはり古典的なスタイルのパーツは、もはや入手が困難になっているということである。
21世紀に入ってからの自転車工学の進歩はすさまじく、1990年代末期のパーツはもはや市場から駆逐されている。それより前の純粋に趣味的なパーツ群は、一部の少量生産メーカーから出ているが、'90年代後半というのは彼らにとっても「おいしくない」時期なのである。
この「過渡期」のパーツ群を入手することが、今回非常に困難を強いられた。
コルナゴ、デ・ローザ、このあたりのフレームを組むというと、周りの人はほぼ必ず「カンパ?」と聞いてくる。
カンパとは「もらいもの」ということではなく、変速機や駆動系、ブレーキ等の主要部品に伊「カンパニョーロ」社製のパーツを使うということである。
私としても、今回はカンパを使いたいという思いはあった。
しかし日本製に比べ割高とか、セッティングに職人芸的コツを要するとかいう要素を差し引いても、私にはカンパニョーロを使えない理由がひとつだけ、しかし致命的なところにあるのだ。
なので今回も主要パーツ(コンポーネント)は日本の「シマノ」社製。
互換性の問題で、この一ヶ所のためにほぼすべてのコンポーネントが芋づる式にシマノとなってしまう。
ただ言い訳させてもらえば、コルナゴはイタリアンの中でもシマノとよく合うほうのブランドだと思う。
あくまで実戦を志向するその過程で、旧来の常識にとらわれず、新しい試みを積極的に行ってきたメーカーの姿勢がそう思わせるのだろう。
同じく実戦を志向するメーカーでありながら、デ・ローザにはどうにもシマノが合わない(カンパで組みたい)のとは対照的である。
実は写真撮影時点で、最初にショップで組んだ状態とはセッティング違っているし、その後もセッティングは変化している。
今はまだまだ「乗ってはどっか変え、乗ってはどっか変え」という段階だ。
長いブランクの間にロードのセッティングもだいぶ忘れてしまったし、この間もはやかつてとは比べるべくもないレベルにまで落ちてしまった肉体とも相談しなければならない。
まずもって「ロードの乗り方」を思い出すまでが、しばらくかかったし。
そんな段階ではあるが、おおざっぱなインプレッションを。
乗り味はイタリア車の常で、驚くほどスムーズかつ安定している。
日本車だと神経質に跳ねて進路が乱れるような路面でも、穏やかにショックを吸収して乱れることがなく、乗り手に余計な気を使わせない。
懸念していたストレート・フォークの味付けは、まさに絶妙であった。
以前乗っていた"GREGARIO"(ビアンキ)は、当時開発途上だったカーボン・フォークが極上のフレームの足を引っぱり、コーナーでは常にフォークの腰砕けに気を使う走りを求められていた。
しかしこの頑丈なクロモリ・フォークにはそんな気づかいは必要なく、乗り手は安心感を持って思い切りコーナーに入っていける。
それでいて見た目から想像されるようながつがつした突き上げは皆無に等しい。
ただ全体としてはやはり直進安定性・巡航性がかなり勝っていて、曲がり・加速の俊敏さに関してはむしろ鈍いと言ってもいいほどのレベルである。
きわだって長いフロントセンターもあるのだろうが、実は本場ヨーロッパの、そして本場のプロが使うバイクというのはおしなべてこういう味付けなのだ。
彼らにとっては一瞬のシビアなコーナーとか、ラスト200mのスプリントとかの前に、まずは200kmのレースディスタンスを、ストレスを抑えて走りきらなければならない。
ちょっと乗っただけでは「何この鈍いマシン」というバイクを、自在に振り回せる体力とスキルを持ち合わせて初めてその真価が感じ取れる。
それがホンモノの「プロの機材」なのである。
次回はこの完成車のディティールを、「うつくしさ」のテーマから切っていきたい。
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