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坂本 トオル さんの日記。(1ページに5件ずつ表示)

メカとしての(2)(この日記を単独表示)08/03/31 19:17(1206958674)
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 で、そのブレーキ(写真1)。
 シマノの場合、ブレーキは「グレードが高くなるほど重くなる」パーツである。
「メカ」としてキャリパーの剛性を気にかける思想が見てとれるだろう。
 逆にカンパニョーロだと、大胆な肉抜きの上にリアは単純なシングルピボットだったりと、「自転車であること」にこだわった思想が見えてくる。
 特性も両者好対照で、レバーの握りはじめからしっかりした制動力が立ち上がる。リニアなシマノに対し、カンパニョーロは初期では弱く、握りこんでいくにしたがって急激に制動力が増すプログレッシブな特性をもつ、そうだ。
 とにかく「止まること」を重視するシマノと、「繊細なスピードコントロール」を重視するカンパニョーロ。
 で、私の場合、やっぱりしっかりと止まって欲しいわけだ。
 後ろから引き戻されるようなブレーキフィールはリアブレーキがしっかりシゴトしている証拠で、純血種のミッドシッパーたる私にとっては非常に気持ちいい。

 あとは下りのハードブレーキを繰り返す時のフェード対策で、シューだけデュラエースに替えようかというオプションくらいだ。
 選択肢として「ウェット時も重視した効きのいいシュー」と、「ドライ専用の寿命の長いシュー」があって、当方フェード対策なら長寿命のシューかな、と考えていたのだが、ショップに聞いてみたら効き重視のタイプの方が対フェード性もいいのだそうだ。
 クルマやモーターバイクをガンガン乗り回している方には意外に思われるだろう。


 ファンライド志向でも、メーターは付けておきたい。
 今回はギアポジションも表示されるということで、シマノ純正の「フライトデッキ」にした(写真2)。
 中央二段のわっかの群れが、ギアポジションの表示である。
 この写真では、フロントギア(クランク側)がアウター(大きい方)、リアスプロケット(ホイール側)が下から4段目に入っている。
 今のところ巡航時はこのギアにかかりっぱなし、保管時は「チェーンの斜めがけ」防止でインナー(小さい方)と下から5段目にかけている。
 で、上段の大きい数字が現在速度、下段の表示はクランク回転数にしている。
 ただしフライトデッキでは回転数は現在速度とギアから計算して出すため、たとえば30km/hでギアが「アウター×4速」なら、ペダルを止めて滑走していても回転計には90rpmと表示される(実例)。


 基本シマノで組んだバイクだが、唯一カンパニョーロのパーツを使ったのがヘッド(ステアリング軸受け)。
 1インチスレッドレスと言うのは繰り返すが「過渡期のパーツ」で、現在扱っているメーカーは非常に少ない。
 その数少ない例が、カンパニョーロのハイエンドモデル「レコード」とセカンドグレードの「コーラス」だ。
 完全プロ仕様の「レコード」までのパフォーマンスは必要ないということで今回は「コーラス」をチョイス。
 ヘッドパーツは他のパーツと完全に独立しているので、ここだけカンパでも互換性に問題はない。
 できればシマノといわずとも日本製のパーツにしたかったのだが…シマノは近年ヘッドパーツには熱心でないし、あとはグレードの低すぎるパーツしか見つからなかった次第。
 ほかにコルナゴブランドから(おそらくMaster X-Lightを考慮して)1インチスレッドレスヘッドが出ているが、これだとヘッドチューブの上下が大きくふくらむようなルックスになってうつくしくない。実用面でもカンパほど信頼できないし。

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