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坂本 トオル さんの日記。(1ページに5件ずつ表示)

うつくしい自転車(この日記を単独表示)08/02/19 21:19(1203423592)
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 いやはや、長らく間が空いてしまって失礼した。
 なにしろ上級鈴鹿がタノシクて…N2タイヤにさんざ手こずらされたあとだとS3タイヤじゃ何やってもアウトする気がしなかったり。
 それと急遽仕様変更が入ったこともある。これは今回解説する。
 さてとコルナゴ完成車編、うつくしさの回である。


 バイクの、ことにスポーツバイクの印象を大きく左右するのがチェーンリング。
 ここに安っぽいパーツをおごっては台無しである。
 現在シマノでは「デュラエース」最高級グレードになっているが、これはプロの大パワーを受け止めるために剛性重視のつくりになっている。
 写真1のように、ルックスは実によろしくない。
 したがってセカンドグレードの「アルテグラ」を使うことは早くから決めていたが…
 フレーム入手に手間どっている間に、思わぬいいタマが出てくれた。
 それが写真2の「アルテグラSL」。
 アルテグラをベースに、軽量化を進めたコンポーネントだ。
 軽量化するとなると、チェーンリングもより細身になり、ルックスアップも期待できる。
 いざ組んでみると、期待どおりシャープな造形で、クラシカルかつ戦闘的なMaster X-Lightフレームによくマッチする。
 事前に気にしていた黒っぽい塗装も、各パーツをより引きしめて見せてくれてかえって良好。

 ステム、一般車では「ハンドルポスト」と呼称するハンドルとステアリングコラムを結ぶパーツは探しに探し回った。
 現在ロードで一般的なステムは、ステアコラムに対して80°の角度を持っていて、取り付け時にやや前上がりのプロポーションになる(写真3)。
 しかしクロモリホリゾンタルのフレームに80°ステムは、バイクの先端だけ前上がりになってしまうスタイリングで非常にうつくしくないと、私は思う。
 そこでクラシカルな71°〜73°角のステムを探してみたのだが。
 一般車によく使われ、スポーツバイクも昔はこれだった「スレッドヘッド」ステムならともかく、現在スポーツバイクで一般的な「アヘッド(スレッドレス)」ステムで73°というのは非常に数が少ない。
 73°アヘッドステムというのは、まさに「過渡期のパーツ」なのである。
 しかしなんとか満足できるパーツが見つかった。
 写真4のステムの角度は73°。コルナゴはだいぶヘッドが寝ているが、まあ納得できる範囲だ。
 余談だが、逆に現在のスローピングフレームに71°〜73°ステムという組み合わせも、前だけお辞儀したようなプロポーションで格好よくないと思う。
 要はバイク全体のバランスということだ。

 対照的にハンドル本体は現代的な形状。
 ただアナトミック曲がりのハンドルは'90年代はじめからあったし、各社工夫をこらしていたので、致命的にバイクのスタイリングを損ねることにはなっていない。
 ステムと一体整形とか、極太チューブとかにしちゃうとダメだろうが。
 なのでこちらは乗ったときの実用性で選ぶ。
 ただオーダー取り間違いで、現在はやや曲がりの大きいものが付いてしまっている。いや間違えやすい型番なのよ…

 とはいえ同じく実用的な理由からシフトメカ部を意図的に目立たせたSTI(ブレーキ+シフト)レバーは、やっぱりイマイチ合わないなぁ…
 写真3のカンパのレバー(シフトメカを極力目立たせない設計思想)と比較してほしい。

 ボトルゲージもバイクの雰囲気に合わせてコーディネイトしたい。
 今どきのカーボン製エアロシェイプ(写真3にこっそり)なんてものは、このフレームには致命的に似合わない。
 かといってミノウラとかTOPEAKとかの安物も論外。
 ステムほどではないがこちらも探し回って、とりあえずの妥協点が写真5上のカタチ。
 これでもアルミの太いパイプがだいぶ野暮ったい印象なのだが。
 しかし今では細身のステンレスパイプなんて作っているまい、と自分を納得させた。

 の、だが…

 先日ふらりと↑買ったショップに立ち寄ったら並んでましたよ、注文どおりのブツが(写真5下)。
 値段は倍以上でひとつ\3,300ちょいしたんだが、クラッシュ予備を含めて速攻3つ押さえる。
(ちなみにアルミの方も予備含めて入手した。こういうのいつでも手に入るわけではないので…)
 ついでに重量も公称48g、実測値50gほどで↑の75gより軽い。
 二つ合わせて50gの差に\3,600、予備含めれば\5,500ほどの金額は、充分に突っこむ価値があるのがロードバイクという乗り物である。


「二本目」の時から気にしていた'08モデルのシフトWレバー台座だが、mixiコルナゴ・コミュにて'08モデルのWレバー台座仕様が確認された。
 未確認情報だが、'07後半からの仕様変更ではないかとのことである。
 年度途中にこういうことを断りもなしにやってくるのもイタリアンらしい。
 手元シフト専用ワイヤー受けのオプションがあるかどうかは、現在なお確認中である。


 最後に今までちょこちょこテスト走行した感想を。
 お披露目の時にも書いたが、あきらかに機敏ではないバイクである。
 ホイールはじめ各部ベアリングのアタリが出ていなくてドラッグを引きずっていることもあるが、やはり力ずくで踏み抜くような真似をするとこの鉄のフレームはワンテンポ反応が遅れる。
 ただし踏み出しで加速力にならなかった何%かのエネルギーは、このしなやかな鉄フレームの中に蓄えられ、そしてそれは乗り手が脚を緩めたあとしばらく放出され続ける。
 つまり「ペダルをゆるめても、なおもうひと伸びする」感覚がある。
 また純粋な戦闘マシンらしく、低速域では常に重く鈍い印象が付きまとう。
 しかしその域を乗り越えて高速域に持ちこむ体力あるいはスキルがあれば、その「重さ、鈍さ」は抜群のスタビリティとなってライダーを高速域に留め続ける。
 これまたお披露目に書いたとおり、「その力を持った者のためのバイク」なのだ。

 今のところ目に付く問題点は…やはりこの大きなSTIレバー。
 実戦面でも、どうにもハンドルの両端に重たい荷物を付けて振り回している慣性が付きまとうステアリングレスポンスは何とかならないものか。
 "ZERO"含めてSTIとは無縁の時期が長かったからなぁ…
 こういうものと納得して慣れるしかないのだろうか。

名前
お披露目(この日記を単独表示)08/01/29 21:53(1201611181)
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 鉄道模型も他のネタもたまっているが、まずはコルナゴ完成車編から片付けていくことにする。

 さて、クロモリ(鉄)・ホリゾンタルといった古典的なシェルエットを持つMaster X-Lightフレーム。
 こいつを完成車に仕立てる上で心がけたのが、

「うつくしさ優先」

 のひとことである。

 一口にうつくしさといっても色々な基準があるわけだが、フレームが古典的である以上は「クラシカルなロードレーサーの味を可能なかぎり残す」ことに、とくに注意をはらった。
 まずは前横後ろの三面写真から、パーツアッセンブルの大枠を概説しよう。

 うつくしさ優先といっても、やはり実用面との兼ねあいで妥協を余儀なくされた部分もある。
 ひとつには乗り手である私が、27インチロードレーサーに乗れる下限の体格であるため、ミニマムサイズのパーツはどのメーカーからも出ているわけではないということ。
 この制約には、かつて本気走りしていたころも散々悩まされた。
 もうひとつは、やはり古典的なスタイルのパーツは、もはや入手が困難になっているということである。
 21世紀に入ってからの自転車工学の進歩はすさまじく、1990年代末期のパーツはもはや市場から駆逐されている。それより前の純粋に趣味的なパーツ群は、一部の少量生産メーカーから出ているが、'90年代後半というのは彼らにとっても「おいしくない」時期なのである。
 この「過渡期」のパーツ群を入手することが、今回非常に困難を強いられた。

 コルナゴ、デ・ローザ、このあたりのフレームを組むというと、周りの人はほぼ必ず「カンパ?」と聞いてくる。
 カンパとは「もらいもの」ということではなく、変速機や駆動系、ブレーキ等の主要部品に伊「カンパニョーロ」社製のパーツを使うということである。
 私としても、今回はカンパを使いたいという思いはあった。
 しかし日本製に比べ割高とか、セッティングに職人芸的コツを要するとかいう要素を差し引いても、私にはカンパニョーロを使えない理由がひとつだけ、しかし致命的なところにあるのだ。
 なので今回も主要パーツ(コンポーネント)は日本の「シマノ」社製。
 互換性の問題で、この一ヶ所のためにほぼすべてのコンポーネントが芋づる式にシマノとなってしまう。

 ただ言い訳させてもらえば、コルナゴはイタリアンの中でもシマノとよく合うほうのブランドだと思う。
 あくまで実戦を志向するその過程で、旧来の常識にとらわれず、新しい試みを積極的に行ってきたメーカーの姿勢がそう思わせるのだろう。
 同じく実戦を志向するメーカーでありながら、デ・ローザにはどうにもシマノが合わない(カンパで組みたい)のとは対照的である。

 実は写真撮影時点で、最初にショップで組んだ状態とはセッティング違っているし、その後もセッティングは変化している。
 今はまだまだ「乗ってはどっか変え、乗ってはどっか変え」という段階だ。
 長いブランクの間にロードのセッティングもだいぶ忘れてしまったし、この間もはやかつてとは比べるべくもないレベルにまで落ちてしまった肉体とも相談しなければならない。
 まずもって「ロードの乗り方」を思い出すまでが、しばらくかかったし。

 そんな段階ではあるが、おおざっぱなインプレッションを。
 乗り味はイタリア車の常で、驚くほどスムーズかつ安定している。
 日本車だと神経質に跳ねて進路が乱れるような路面でも、穏やかにショックを吸収して乱れることがなく、乗り手に余計な気を使わせない。
 懸念していたストレート・フォークの味付けは、まさに絶妙であった。
 以前乗っていた"GREGARIO"(ビアンキ)は、当時開発途上だったカーボン・フォークが極上のフレームの足を引っぱり、コーナーでは常にフォークの腰砕けに気を使う走りを求められていた。
 しかしこの頑丈なクロモリ・フォークにはそんな気づかいは必要なく、乗り手は安心感を持って思い切りコーナーに入っていける。
 それでいて見た目から想像されるようながつがつした突き上げは皆無に等しい。

 ただ全体としてはやはり直進安定性・巡航性がかなり勝っていて、曲がり・加速の俊敏さに関してはむしろ鈍いと言ってもいいほどのレベルである。
 きわだって長いフロントセンターもあるのだろうが、実は本場ヨーロッパの、そして本場のプロが使うバイクというのはおしなべてこういう味付けなのだ。
 彼らにとっては一瞬のシビアなコーナーとか、ラスト200mのスプリントとかの前に、まずは200kmのレースディスタンスを、ストレスを抑えて走りきらなければならない。
 ちょっと乗っただけでは「何この鈍いマシン」というバイクを、自在に振り回せる体力とスキルを持ち合わせて初めてその真価が感じ取れる。
 それがホンモノの「プロの機材」なのである。


 次回はこの完成車のディティールを、「うつくしさ」のテーマから切っていきたい。

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もう一台の(後編)(この日記を単独表示)08/01/21 20:45(1200915921)
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 そしてシフトワイヤー調整ネジに塗料が丸かぶり…
 ではなく、塗装用の仮ネジである(写真1)。
 まぁ仮ネジ付いたまま出荷なんてことが、まず日本じゃ考えられないが。
 するともしかしたらこの個体は「2006年モデル最後の1台」である可能性も。

 で、カタログ写真見ただけの未確認情報だが、2008モデルだとこの部分もWレバー台座と選べるような感じだった。
 地元のお店はコルナゴ詳しくないので詳細不明。今度この個体入手した専門ショップに聞いてこようか。


 チェーンステーブリッジはこの個体にも付いていない(写真2)。
 もうリアルな戦闘力を追い求めるバイクでもないし、今後ハンガーまわりの仕様はこれで決定か。
 シフトワイヤー受けは今回取り付け前の状態(写真3)。
 懸案された取り付けネジは、先端平らな形でちょっと安心した。
 あるいはショップの人が気をきかせてくれたか。


 で、下回りをよく見ると、シフトワイヤー受けとダウンチューブに何か当たったような感じで塗料がはげて下塗りが見えてしまっている(写真4)。
 ただ入手してからこのへんカンとやってしまった記憶もあるので、そのときのダメージか。


 ともあれ、こちらの個体の用途であるが。
 ロード二台組むとなると、予算ももちろん置く場所がない(野外など言語道断である)。
 何かのアクシデントでフレーム終わると代替を探すのが困難なものでもあるし、とりあえずはスペアフレームとして持っておくつもりである。
 少なくとも現在組みあがった'06モデルのセッティングが完全に出るまでは、二台目を組むことはない。


 …で、ようやく完成車編。
 …の前に、鉄道模型がだいぶそろって来たのでそちらの特集はさもうかと思ったりしているが。
 やっぱダメ?

無二 >
おまかせしますよ〜
好きなようにやってください。
(08/01/22 00:35)
rrw32 >
ほい、鳴谷ですよ。
鉄道模型・・・伯父が大好きでよく見せてもらってました。
プラレールではない鉄道のおもちゃが家にあったりします・・・
久しぶりに出して写真でも取ってみようかなw
(08/01/23 12:49)

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もう一台の(前編)(この日記を単独表示)08/01/21 20:44(1200915854)
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 衝撃の告白から10日ほど経過したが、今回はその「もう一本のMaster X-light」について。
 今回写真多いので前後編で。

 このクラスのフレームになると、おカネ出せば手に入るというものではなくて。
 どちらか片方話が通ればいいなーと思いつつ両面作戦を進めていたら、うっかり二本とも手に入れる羽目になった次第。

 こちらはショップの話によると、2007年のカタログモデルをLX10スペシャルカラーに塗ったものらしい。
 しかしシリアルナンバー見ると、どうも2006年っぽい感じも受ける。
 単純に2006年内に火を入れたフレームだから'06シリアルになっているのか(スポーツバイクのイヤーモデル更新時期は毎年8〜10月くらい)、2006年モデルの余った個体を「2007モデル」と言い張っているのか。
 ここはゆるいイタリア流を発揮して後者であってもらいたいとも思ってみる。

 ちなみにこのシリアルから、2006モデルだか2006年中だかのMaster X-light総製作本数は250本行ってないくらいとも推測できる。
 いや本数少ないだけに単純な付け方なのよ。
 ノンカタログモデルにしては数打ったほうかな。
 さらにちなむと、このうち日本に入ってきたのは25本という話を、コルナゴ・コミュで聞いた。

 さて二本比較してみるとまず目に付くのが、ヘッドコラム(ステアリング軸)の長さの違いである(写真2)。長い方がはじめに紹介した'06モデル。
 こうして組みあがった状態と比較すると、ハンドル高さを出してカットした状態とほぼ変わりない(写真3)。
 まぁ完成車のほうも、セッティング中で上方に余裕持たせてあるのだけれど。

 そしてなぜか入っているヘッド玉当たり調整ネジのアンカー(写真4)。
 一度組んでまたバラしたとか言わないよな。まあいいけど。
 ちなみに2008モデルでは、このアヘッド(スレッドレス、現代スポーツバイクの標準)ヘッド仕様のほか、スレッド(ねじ切り、一般車や伝統的なスタイル)ヘッド仕様も選べるとか。
 1インチアヘッドヘッドなんてものよりは、スレッドステムを探す方がまだ望みがあるかな。クラシカルなスタイリングを好む人も根強いし。

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実は…(この日記を単独表示)08/01/11 21:12(1200053567)
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二本持っていたり。

無二 > 間違いさがしをやりそうになりますw (08/01/22 00:33)

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